天秤 デラックス版の特長 / ハイレゾ!?

「天秤」発売から3日。おかげさまでCD版のご注文を沢山いただいています。やっぱりCD版を作っておいて良かったと思った次第。欲しいかはわかりませんが、(強制的に)サインもついてるので「モノ」感は一番あります。

ここいらでデラックス版の特徴を。収録されているハイレゾ音質音源(48KHz 24bit)のファイルは制作時のマスターとほぼ同じであり、他のバージョンの元になる、ほぼ作ったままのファイルです。これを基準にしてCD音質音源(44.1KHz 16bit)や配信等でよく使われるmp3音源(256kbps)が制作されます。デラックス版にはそれらも入っております。

ちなみにさらに上の音質の96khz/24bitもハイレゾファイルとしてよく出回っていますが、昔サウンド&レコーディングマガジンで山下達郎さんが「48KHz 24bitで十分音が良く48KHz 24bitで制作している」等のことをインタビューで語っておられて、自分で聞き比べてもたしかに(容量とのバランスも含め)48KHz 24bitで制作するのがベストなんじゃないかと思い、普段から48KHz 24bitで曲を制作しています。個人的には96khz/24bitのファイルも音の分離が良い気がして好きですが。

さて。話を戻すと、デラックス版は「マスターファイル」と言った言葉に魅力を感じ、かつ、それを再生できる環境(ウォークマンや、iPhoneとかだとハイレゾ対応のヘッドホンアンプ接続)で音を愛でることの出来る方におすすめなのだ!または将来そのような機器を購入する可能性のある方にも!

ただ、CD音質であれ、mp3音質であれ、音が悪いわけではまったくなく、そのような環境でも十分に音を楽しめるミックスとマスタリングを施しているので、結局はビビッと来たものを選んでいただければと思います。現状はCDが多く出ているので、やはり皆さんCDになじみがあるのですね。

ちなみにデラックス版に入れたmp3音源は256kbpsですが、過去に無圧縮の物とブラインドで聞き比べて、まさに256kbpsがわからなくなる境目でした。スペアナで見てもハイがほとんどカットされてないです。つまりは多くの場合、256kbpsで満足できるので、配信サービスなどは256kbpsが多いのかと。

wavだとどうしてもタグが入らないので、デラックス版には256kbpsのmp3も入れたのですが、ハイレゾ音質音源(48KHz 24bit)もFLACに変換すればタグを入れられます。おそらくハイレゾを選ぶ方はそこら辺の知識があるものと思い、あえてマスターに近いWAVファイルを入れました。

私が買う立場だったらどれを選ぶかと言うと、デラックス版(ハイレゾ音源)を買ってFLACにし、プレイヤーに入れ、さらにアップコンバートして聴きます。もう気分の問題ですね!(笑)

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